CAUTION　 JOURNEY IN VIETNAM

僕が一人きりで初めて旅に出た時の話をしようと･･･
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　･･･っぷりつかること のないよう警告しているのである。

JOURNEY IN VIETNAM4

薄ピンクの壁に、結構けばい赤の屋根、白い彫刻の刻まれたこの建物は、20年以内に建てられた 新築の模様だが、シアターである。1階は劇場で2階席も勿論ある。3階は半円球の スクリーン(VRシアター)となっていて映画館の他にプラネタリウムとしての役割を果たす。 ここでは、ただ今工事中の奈良の唐招提寺の内側を3Dの力で垣間見ることが出来る。

1ヶ月で 3万人が来訪し、この楽しむべき施設に目と耳を集中させている。

次は日もそろそろ落ちてきたころに見たゴシック様式の教会。その前に佇む聖母マリアの 清廉潔白なその御姿。しかし、イスラム系の多いベトナム人の中で、少しさびしげな立ち居 振る舞い。教会に聳える2本の塔の頂点にある十字架は風を受けながら24時間で1回転するそうだが、 僕はそれを聞いて、グアムのとある像を思い出した。

たしか、マリアでなくキリストでもなく、 どっかの聖人だったような気がしたが、1日で360度地軸を軸に回る北斗七星のように回転 するのだそうだ。しかし、現在は一昨年くらいに起こった台風のせいで故障して一方しか 向いてないというが。まあ、人は誰でも他の人よりは、ほんの埃ほどでも神のご加護を受けたいと 思っているから、仕方のないことなのだがね。

次は揚琴を奏でる二人の女性。左の女性の名前はラネーフスカヤで、右の女性はヤーシャ。 僕は断然左が好き。ヤーシャはこの激写の瞬間に、弾く弦を間違ってしまったらしい。と、 そう思ったらラネーフスカヤも弦の張りを調節しているみたいで、二人はこの時まだ演奏は してないようだ。勿論、何を演奏していたか僕は覚えているとも。春の海は無論の

こと( 彼女達の篤き親日感情、痛み入ります)。 チェーホフの戯曲をチャイコフスキーの霊が乗り移った チーナという女性がオペラ化した“桜の園、燃え上がるリヴァイアサン、ラネーフスカヤの 華麗なる野望”という曲だったよ。本当に恐るべき力を感じたね。彼女達が日本へ着たら 成功すること間違いなしだろうよ！！！

んで次が夕食に食べそこなった蟹。大きな蟹だろう？？でもこの蟹の腹を開いたら、 アマゾン川流域にしか住まないと言われている特殊なアカイボヤドクヘビが5匹詰まっていて、 食欲旺盛な異国情緒ある蟹には感動したんだけど、結局食べることが出来なかったよ。 生のヒルに挑戦できる僕でも、ちょっと神経毒使うやつは食べれないかな。デリケート

すぎるけど。僕の隣に座ってたガンジーの娘さんによく似てるお嬢さんは、カエルが好きだって 言ってむしゃぶりついてたけど、帰ってからお腹壊さないといいんだけどなあ。本当に 彼女ったら、カッパエビセン状態だったよ。