CAUTION　 JOURNEY IN VIETNAM

僕が一人きりで初めて旅に出た時の話をしようと･･･
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　･･･っぷりつかること のないよう警告しているのである。

JOURNEY IN VIETNAM3

3だが2日目の午後。

鮮やかな旗が並ぶこの素敵な建物はベトナム中心地にある、キティランドもびっくりの テーマパークである。対象年齢は精神年齢3歳以上12歳以下であり、正真正銘の子供にのみ 入場を許可している、ピノキオがロバになるまで遊びつくしてしまうほどの楽しい遊園地である 。 なんといっても2面に設置された時計の針が、同じ時刻をさしていないほどのいい加減さで、 この時計(裏にもあるから3つ)の時刻が偶然にも揃ってしまった時に、頭上より彼らの信奉する 匿名の神が光臨するのだと言う。しかし、その奇跡が起こるまで、この情報は極秘のうちに ワトソン君が秘密のブリキ箱の中にしまっており、それが発覚していないから、周辺人民は 何事も無いように生活できているのであるから、僕としても不思議極まりない。

このテーマパークに入って一番奥に進むと、可愛らしい玩具の電話が置いてある、GREATIST　 CHILD(偉大な子供)が座る席が控えている。この席に座ると、その背後の絵にあるように地平の 果てまで見渡せる千里眼を持てるようになり、その赤電話に奥の白電話、ピンク電話に電話 すると、世界のあらゆる情報をたちま

ちにして手に入れることが出来るのだ。 現代の情報 化社会でスペシャルに優位に立つことのできる部屋なのだ。赤電話は子供達の連絡網として、 白電話は母親とのやり取りとして、ピンク電話は大人びたGREATIST　CHILDの夜のお伽として 音声だけサービスされるための電話として、活躍している。

この部屋の右にあるドアに入ると、日本語で国書提出室などといらんことの 書いてある部屋があるが、 ここは正しく言えば、良い成績を収めたGREATIST　CHILDがノルウェー自生のサンタクロースに プレゼントを賜る部屋である。プレゼントは、彼自身が好きな物を適当に決めてよい。 志望申込書に希望のプレゼントを書いてこの部屋に立てかけてある目安箱に入れない

と、 12月24日の丑三つ時に届けられるプレゼントは馬の野グソと相場が決まっている。 おまけに悪い子には、黒いサンタが来て、こいつは本当に畜生なのだが･･･、何やら得体の知れない 内臓を袋からベッドにぶちまけ、その子があまりにもいけない子だと、屠殺場に連れて行って しまうらしいから要注意だ。

その部屋は、議会を行う部屋のようにも見えるが、奥の 壮大たる絵は、武田軍と上杉軍の戦の様子をホーチミンの部下であった美術学校(現東京芸大) 出身の日本人(長野出身)が懐古して描き出したものである。縦２ｍ横４ｍの偉大な絵である。 もしも上杉がたが圧勝して信玄を殺していたらどうなってただろうと考え込んでしまったほ

どだ。 今年の大河ドラマにも起用されている話題だから、ホントにベトナムはホットな国だと思う。 親日で感謝感謝。

迷彩色のヘリコプターは、このテーマパークで選ばれた全世界子供協会の第一人者GREATIST　 CHILDが、パーク内で起こった非常時(おそらく音速飛行中のノドンが炎上しながらこの邸宅に 突っ込んだ時)に脱出するために設置されている。勿論ここは、テーマ パークの最上階である。45と言う数字は、搭乗者の精神年齢を合計した数字であり、 こ

れを超えてヘリコプターに乗り込むことを許さない。(9人以上搭乗不可) ベトナムはジャングルが多いゆえ、 このヘリコプターが不時着した際に、目立たない迷彩柄をしている。GREATIST　CHILDは実 は相当に･･･いや究極の目立ちたがり屋なのだが･･･。史上初のGREATIST　CHILD書記長は ホーチミンで次が金正日とガイドに聞いている。彼らは、30年ずつ任期を治め、 この次は金正日の長男がなるそうだ。

そうそう！！忘れてはいけないのがガイドさんで、テーマパークのガイドさん には気に入った。彼女達は近頃の日本人高校生には見られない優しさを備え合わせ、 07年2月12日に行われた人間関係力テストでは、 日本語がわかっていないながらも、しかもベトナム国内での再放送ではあったけれども、 平均指数126点をたたき出し、 東大生・看護師を完全に引き離しての優勝だった。古館もこれにはびっくりしただろう。 彼女達は、ボキャブラリー豊富でバイタリティに富んでいて、なおかつボディランゲージを するというのだから、全くもってこの世の男性は屈服である。

次の表は、当初1968年のカフェテリアのメニューの値段表かと思ったのだが、どうやらそうではない らしい。おそらく、マイクロフト(ホームズの兄)並みの考察力からすると、ベトナム戦争に よる戦争被災の分類とその数だと思われる。戦死者かな？？じっちゃんの何賭けて？ えと、1968年6月29日付けの調査ではホアキーで541933人戦死した。そのホアキーの中に ルクアン、ハイクアン、テクルク、キホングクアン、ヅェンホヌグという地名があるらしいなぁ。 ヅェンホヌグでの死傷者が少なかったのはなぜだろう。それからUCの存在。ユナイテッド コーヒー？タルングホア、ダイハン、タンタイラン、ヒャィ、

タイバンヌハ、タイラン、トンコン。 ごめんなさい、わからん。文字化けしそうな勢いだ。 ナポレオンの部下だったタレイランならちょっとは詳しいんだけど。 それにトングコングって何？キングコングなら知っているぜ。とにかく、マイクロフトの 推理は散々なものとなった。

右の写真は言わずもがな、電話番。GC(偉大なる子供の略)よか電話数は少ないけど(当然っ！)、 ベトナムの地理に関することなら、 ×××− ××××−××××にお電話くだされば、なんでもお答えしますよ。え？男女の体の 秘密について？？それはピンク電話を使ってください

ね！！え？ベトナムの形がタツノオトシゴに 似てる？？私も昔からそう思っていましたよ･･･何ででしょうね？温暖化で海抜上がれば、 きっとタツノオトシゴじゃなくなりますので安心してください？安心？？

戦車の砲身の長さにびっくりだが、その手前の金髪北欧女性にもうっとり。近寄りがたい 美しさがあります。彼女に僕なりにアプローチしてみたところ、名前はエレン。25歳でトンキン 在住のOL。ベトナム新興のIT産業の会社にOLとして勤務してるんだけど、その裏、防衛庁に 出入りして、ベトナム戦の作戦に関する責任追求をしていたスパイだった母の

後を ついで未だに ･･･みたいな感じだった。多分、本当の職業は最新にして多くの人が無知のアーカイブズ学。 彼女は戦争の痛々しい記録を携え、ロシアを経由してスウェーデンに帰るところなのです。

毒々しい砲弾の残骸(もう考えるのいやになってきた･･･)戦争の痕跡はずっと残しておくべきだと 僕は真摯に真摯に思った。

これらはレオナルド・ダ・ヴィンチがあみだした空飛ぶ兵器をライト兄弟が具現化して、後世の人が改良した 武器の数々である。

火星探査機もここにはある。なぜなら、アメリカがベトナムとの友好を図るために、NASAで没った 試作品の、飛ばしても隣村の畑に墜落して、それすらもひどいと言うことで 大根10本の値段で賠償請求されそうな、人工衛星にも劣る試作探査機Vol.1をベトナムに あげたからである。がこれはむしろ、捨てたといった方がいいのかもしれない。まあ もらったベトナムも超大国アメリカの行為に徴発しては外交上良くないことだから、彼らの 戦争の痕跡に加えているだけのことだ。